<阪神1-5ヤクルト>◇4日◇京セラドーム大阪

 完敗の中で阪神金本知憲外野手(41)が4番の意地を見せた。3点を追う3回2死一、二塁のチャンス。由規の外角低めの152キロの真っすぐを中前に弾き返し、唯一の得点を叩き出した。41歳の金本に対し、19歳3カ月の由規は21学年も下で親子ほどの年齢差がある。だが常々「若くてイキのいい投手と対戦するとこっちが学ぶこともある」と話す男に、強気の投球は燃える材料になった。

 昨年も18歳10カ月のロッテ唐川と19歳11カ月のヤクルト増渕から1発を放ったおじさん族の星が、今年も10代キラーぶりを発揮した。左ひざ手術の影響でほとんどぶっつけに近い状態で開幕を迎えたが、ふたを開ければ2試合で8打数4安打3打点。和田打撃コーチは「万全じゃなくても結果を出すのはさすが」とうなった。

 [2009年4月5日11時28分

 紙面から]ソーシャルブックマーク