毎年11月に行われているアジアシリーズが、存続の危機にあることが6日、分かった。この日行われたプロ野球実行委員会で各球団が意見を出し合い、20日の事業委員会で開催の有無を含めて大会運営について話し合うことになった。日本野球機構(NPB)の長谷川事務局長は「今年(の開催)も分からない。意見を精査して、あらためて話し合う」と述べた。

 05年に始まったアジアシリーズは、日本、韓国、台湾、中国の各国リーグ優勝チームで争われている。昨年は冠スポンサーが撤退し、2億円を超える赤字を出した。世界的な経済悪化の中、今年もスポンサーを探すのは容易ではない。日韓対抗戦への移行や、開催時期の変更などの意見も出ているが、各球団は「収支を合わせることが第一」との見解で一致。状況が改善しない場合は打ち切りの可能性もある。

 [2009年4月7日7時31分

 紙面から]ソーシャルブックマーク