<楽天4-5広島>◇5月31日◇Kスタ宮城

 広島大竹寛(かん)投手(26)が江夏超えで5勝目をマークした。楽天戦の6回、山崎武にソロ本塁打を浴びて4月22日横浜戦の5回以来の失点をしたが、69年の江夏豊(阪神)らを抜くセ・リーグ6位の43イニング連続無失点を記録した。6回2失点の好投でチームを04年以来5年ぶりの5連勝に導き、4位ながら3位中日とのゲーム差はなくなった。

 最大の試練は初回に訪れた。ハートの強さを試される場面で、大竹は堂々と投げ抜いた。先頭中村真に二塁内野安打を許した直後、2番小坂も打撃妨害で出塁。これに対してブラウン監督が抗議。時間が経過するなかで、黙々と投球練習を行い、再開に備えた。冷静さが実を結んだ。抗議が終わり、無死一、二塁の場面で草野を二飛に抑え、山崎を変化球で二塁ゴロ併殺打に仕留めた。

 大竹

 立ち上がりから走者を背負っての投球になったが、粘りながら投げることができました。勝てたことが一番ですね。

 テンポ良く球を投げ込んで、スコアボードにゼロを刻む。6回には山崎武に今季初被弾して連続無失点記録は43イニングで止まったが、69年江夏らを抜きセ・リーグ歴代6位。「取られたという感じです。(それよりも)2点目です。抑えて、もう1イニングでも長く投げたかった。中継ぎに負担をかけました」。先発の責任を果たす6回2失点で降板。自身5連勝で今季5勝目をマークした。

 プロ8年目で、大きな壁を破った。昨季はリーグワーストの13敗(9勝)。メンタル面のもろさを指摘された。しかし、新球チェンジアップが「精神安定剤」になっている。「力んでは投げられない球種ですから。使うことで(全体的にも)力まないので」。配球面で打者の打ち気をそらすだけでなく、リラックスして投げられる効果もあった。

 大竹

 自分のやってきたことを出せば結果もついてきて、自信になります。これからも謙虚な気持ちで、やりたい。自分だけじゃなく、石原さんのサポートもある。とにかく過信せず、シーズンは長いですから。

 先発陣を引っ張ってフル回転。4年目のブラウン体制で、初の5連勝をもたらした。【酒井俊作】

 [2009年6月1日9時2分

 紙面から]ソーシャルブックマーク