3日のロッテ戦(千葉マリン)に先発予定の巨人セス・グライシンガー投手(33)が1日、“リラックス投法”で必勝を誓った。今季5勝を挙げているが、4月21日のヤクルト戦で完封して以降は6試合で29失点、2試合連続でKO負けと、波に乗り切れていない。雪辱を誓う右腕は、この日ブルペンで投球練習し投球フォームの修正に取り組んだ。「過去3週間のブルペンでは1番良かった」と手応えを感じた。

 テーマは脱力だ。過去の失敗を振り返り「球速を出したいときに、必要以上の力を出そうとしていた」と分析。だが、この日のブルペンでは「力を入れないでもスピードが出た」と、復活の糸口をつかんだ。気持ちの持ち方も同様の考えを示した。ラストチャンスのつもりで投げるかという問いに「試合以外のことを考えすぎると、不必要に力が入ってしまう」と、冷静に切り返した。

 投手コーチは、グライシンガーへの変わらぬ信頼を寄せた。尾花投手総合コーチは「本人も良くなるようにやっている。今日の練習ではいい兆しが見えてきていたね」と復調の予兆を感じていた。【久保賢吾】

 [2009年6月2日7時38分

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