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中日吉見が完封6勝目、セ界“2冠”

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吉見(右)を出迎えて握手を交わす落合監督(撮影・清水貴仁)
吉見(右)を出迎えて握手を交わす落合監督(撮影・清水貴仁)

<中日4-0オリックス>◇20日◇ナゴヤドーム

 中日吉見一起投手(24)がオリックスを無四球で6安打完封し、チーム単独トップの今季6勝目をマークした。完封勝ちは今季3度目。抜群の安定感で防御率1・45に下げ、同僚チェンを抜きセ・リーグトップに浮上した。奪三振81とあわせ、現在2冠。交流戦は22日の同カードが最終戦となるが、リーグ再開後も先発ローテーションの軸としてフル回転する。

 汗だくの顔に笑みが弾けた。9回、1死から大引に5イニングぶりとなる安打を許したが、焦りはなかった。大村をこの日112球目となる低め直球で併殺打に仕留めると、ナインとの熱いハイタッチでたっぷりと勝利の余韻に浸った。

 「いつもと一緒で、ゴロアウトを取ることと、無駄な走者を出さないことを考えて投げました。走者が出ても返さなければいい。点を取ってくれて、自分も乗っていけました」

 9回まで先頭打者は1度も出さなかったが、序盤は内心ヒヤヒヤだった。初回、2回と連打を許し、立て続けにピンチを背負った。「ボールは行っていたけど、フライアウトが多かったので、どうなるかと思っていました」。そんな吉見を変えたのは谷繁のアドバイスだった。「ちょっとまとまり過ぎている」。3回からはゾーンを広げてボールを散らし、4回からは5イニング連続のパーフェクトピッチング。「完封できたこともうれしいが、無四球だったのが何よりもうれしい」と、はにかんだ。

 これで防御率は同僚チェンを抜き、リーグトップの1・45。「ここまでだと自分で決めて打たれたことがあったので、最後まで投げるつもりでいた。点を与えないように意識しているので、その点に関してはうれしい」と、素直に喜んだ。

 今季は日ごろから師匠と仰ぐトヨタ自動車の先輩、金子の成績を意識しているという。オリックスでエース格の金子は現在7勝。「同じチームのチェンは仲間だし、ライバルとは思っていない。僕が意識しているのは金子さんの数字。金子さんに負けないように、僕も早く追いつきたい」。金子は17日の横浜戦に登板し、念願だった先輩との投げ合いは実現しなかったが、「巡り合わせなんで仕方ない」と、気持ちを切り替え、快投を演じてみせた。

 川上に代わる新エースとしての風格さえ漂うマウンドに、落合監督も「いいゲームでした。帰ります。あと何がある? その一言で十分でしょ」と、にんまり。吉見の快投を手放しで褒めたたえた。

 これでチームは交流戦貯金4。きょう勝てば、リーグ優勝を果たした06年以来3年ぶりの交流戦貯金5となる。首位巨人とのゲーム差は8・5。宿敵の背中はまだ遠いが、まずは最終戦を白星で締めくくり、リーグ戦再開後への弾みとしたい。【福岡吉央】

 [2009年6月21日12時4分 紙面から]


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