<阪神2-0横浜>◇30日◇甲子園

 2試合連続完封をリードし、阪神狩野恵輔捕手(26)がひとまわり成長した姿を見せた。前夜は岩田をプロ初完封に導き「自信になった」と話していたが、30日はマウンドの久保に向かい、何度も大きなジェスチャーで低めを意識させた。

 「久保さんが良すぎでしょう?

 とくにフォークが良かった。僕は、とにかく1点もやらないようにと考えていた。『低く』とか(アクションを)大きくやろうと思ってました」。大きくなったのは、アクションだけではない。久保投手コーチは、完封の久保より先に狩野をほめた。「ボールを呼び込む姿勢が良い。ストライクをとってもらえる。よく練習しているし、久保も投げやすそうだった」と、投手陣を預かる立場からも飛躍を認められた。

 好調を維持する打撃でも、5回には三塁打。続く平野の適時打で貴重な2点目のホームを踏んだ。今季対三浦は11打数4安打の好成績。「あれはラッキーですね」と笑う顔に充実感が漂った。

 [2009年7月31日11時1分

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