日本ハム梨田監督が17日、緊急事態を「複数ポジション制」で乗り切ることを決めた。1軍レギュラー野手で、故障を抱えながらプレーしている選手が続出。慎重に起用を続けているが、有事の際には現有戦力の臨時配置転換で、急場をしのぐつもりだ。「基本は(主力が)出てくれるにこしたことはないが、いろいろと考えていかないといけない」と柔軟な対応策があることを明かした。

 現在、右翼・稲葉の左脇腹痛、一塁・高橋の右ひざ痛が重要案件。すでに外野手の坪井が一塁守備、外野手へ転向した陽が三塁守備、稲田と飯山が外野守備でシートノックを受けるなど、準備を進めている。2軍では好調の2年目中田らがいるがチームの生命線である守備の難もあり、梨田監督は「今のところは考えていない」と1軍メンバーをやりくりしていく方向だ。福良ヘッド兼打撃コーチは「よほどのことになったら、そういう使い方もある」と話した。

 [2009年8月18日9時0分

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