<ソフトバンク4-3日本ハム>◇22日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが逆転優勝への望みをつなげる白星をもぎ取った。

 長谷川勇也外野手(24)が決勝の一打を放つ前に勝負は決まっていた。1点を追う6回裏。2死二、三塁。長谷川はカウント2-3からの7球目、甘く入ってきた直球を仕留めた。「厳しい球をカットして、甘く入ってきた球を打とうと思っていた」と、逆転の2点中前適時打に胸を張った。

 奮い立つものがあった。前日に右ひざを痛めた松中が、右足をまともにステップすらできない状態でフリー打撃を行っていた。もちろん主砲の名はスタメンにない。「みんながカバーして、勝つという強い気持ちで乗り切るしかない、と思った」と言った。

 主砲を欠いたメンバーながら、大きな1勝を手中にした。秋山監督が手応えを感じないはずはない。「打線は少ないチャンスをモノにした。松中が欠場?

 そのへんをみんな分かっている。集中しているよ」。日本ハムとの差を、4ゲームに詰めた。23日、今季初の同一カード3連勝で、秋山ホークスが逆転Vへの軌道に乗る。【松井周治】

 [2009年8月23日7時56分

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