藤本FA熟考、今オフは「自分の分岐点」
阪神藤本敦士内野手(32)が、フリーエージェント(FA)権の行使の有無について熟考していることが15日、分かった。シーズン中の09年4月24日に国内移籍が可能となるFA権を取得。「8年かけて取得した権利。これからしっかり考えていきたい」。野球人生の分岐点に差しかかり、藤本は納得いくまで考え抜き決断を出す。
阪神藤本が苦悩の秋を過ごしている。00年にドラフト7位で入団。以来9年間、虎戦士として仲間とともに戦った。育ててもらった恩もある。もちろんチームへの愛着は強く、残留が基本線と考えられる。ただ、FA権はいわば、長年の努力の結晶。あらゆる可能性を簡単には捨てず、納得がいくまで熟考する覚悟だ。
「(権利を行使するかどうかについては)まだ白紙に近い状態。ゼロに近い状態です。せっかく頂いた権利ですし、簡単に残るとも言えないし、簡単に出るとも言えない」。慎重に言葉を選びながら、その胸中を明かした。
藤本は03年に127試合で打率3割1厘、36打点の好成績。遊撃レギュラーとしてリーグ優勝に大きく貢献した。鳥谷入団後は二塁手に転向し、03年から07年まで5年連続で100試合出場を達成した。ただ、08年は58試合出場。今季は腰痛にも苦しみ、47試合で打率2割1分9厘と不完全燃焼に終わった。プロ10年目の来季にかける思いは強い。「(今オフは)自分の分岐点になるかもしれない」。シーズン中の夏ごろには非公式に球団と話し合ったが、明確な意思は伝えてない。今後は球団との正式なFA交渉を前に、悔いのない結論を出す構えだ。
この日は鳴尾浜を訪れ、ウエートトレーニングなどで汗を流した。約3時間の体作りを終え「(痛めていた腰は)もう大丈夫じゃないかな。まだ野球(プレー)はやっていないけど」と充実感を漂わせた。堅実な守備力に走力、シュアな打撃は健在。復活を期す藤本の決断が注目される。
[2009年10月16日11時51分 紙面から]
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