楽天山崎武司内野手(41)が今オフの契約更改で、2年契約を要求する。7日、41歳の誕生日を迎えると「できれば2年がいい」と意欲を見せた。2年契約最終年の今季はチームトップ、リーグ2位の39本塁打、107打点をマーク。球団初の2位躍進に貢献した。衰え知らずのベテランが2年契約を勝ち取る。

 今年1月、ハワイ自主トレに出発する際、「複数年取ってやるよ。40発取ったら余裕でしょ」と宣言した。中日時代の先輩の山本昌投手(44)が2年契約を結んだことに発奮。レギュラーシーズン39発、CS2発で計41発を放った。「この年になったら若手との争いは断トツじゃないとだめ。おれが30本で若手が20本ならそっちが使われる。でも今年は断トツだったな」と胸を張った。精神的支柱としても働いた。激しいAクラス争いの中で、若いチームをまとめた。今季は年俸1億8000万円(推定)だが「額も大事。でも争う気はないから。ちゃんとした評価をしてくれれば」と穏やかに話した。笑顔のサインとなれば、来季の山崎武はますますアーチを量産しそうだ。【小松正明】

 [2009年11月7日7時59分

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