阪神が来週中にもブラッド・トーマス投手(32=ハンファ)の獲得交渉に動くことが25日、明らかになった。左腕のトーマスは2年間韓国球界でプレーし、抑えで通算44セーブを記録。今オフにアッチソンとウィリアムスが退団したが、その代役を務められる人材と判断した。今月末までハンファに保有権があるが、自由契約になった場合、すぐに行動に移る方針だ。

 城島の獲得やドラフトを経て、投手の補強が今オフに残された課題だ。南球団社長は「あとは投手だ」と新外国人獲得の号令をかけ、複数の候補から絞り込みの作業を進めていた。

 トーマスの150キロを超える直球は、パワーピッチャーの少ない阪神には魅力。05年から2年間、日本ハムに所属した経験もプラスになる。今季の推定年俸は30万ドル(約2700万円)程度。アジア野球を渡り歩いている苦労人でハングリー精神も持ち合わせている。順調に話が進めば、12月上旬にも阪神入りが決定する可能性はある。

 [2009年11月26日7時49分

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