ソフトバンク和田毅投手(28)が少年野球版「クライマックス・シリーズ(CS)」の構想を披露した。27日に地元の島根・出雲市で少年野球「和田毅杯」の表彰式に参加。未来の日本代表となる人材育成のため、各選手の名を冠した大会の優勝チームを集めて日本一を決める大会を創設するプランを明かした。

 和田

 (各選手の冠大会の)優勝チーム同士で大会をやれたらおもしろい。各県代表みたいな感じで。夢がありますよね。野球の底辺拡大にもつながる。気温が低くてもドーム球場ならできる。

 目を輝かせながら私案を披露した。チームメートでは小久保や松中、他球団では巨人小笠原や阪神城島、大リーグでもマリナーズ・イチローやエンゼルス松井らが各地で冠大会を開催しており、下地は十分。今後は和田自身の人脈に加え、各大会の事務局などを通じて実現の可能性を探る。

 和田が毎年300万円を寄付して開催する「和田毅杯」は5回目を迎えた。当初は出雲市内だけの大会だったものが、今回から島根県内全域のチームを集めるまでになった。子供たちからも「(少年野球の)甲子園みたいな大会になった。どのチームも和田杯を目標にしている」と声が上がるほどだ。本人も「一生懸命の子供たちを見て、この大会をつくって本当に良かったと感動している」と胸を張る。未来のプロ野球界を支える子供たちのためにも、日本を代表する左腕がもう一肌脱ぐ。

 [2009年12月28日11時41分

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