中日西川順之助社長(77)が3日、チェン・ウェイン投手(24)を今季終了後、ポスティングシステム(入札制度)で米大リーグに移籍させる可能性について踏み込んだ。「あくまで来年も残ってもらうのが前提」としながら「シーズンが終わった時点でチェンがどういう考えでいるか。どうしても行きたいとなればポスティングしかない」とあらためて話した。昨年防御率NO・1左腕の流出は痛手だが「球団にもいくばくかのメリット(入札金)があるから」と説明した。

 チェンは昨年12月2日の契約更改で単年契約を結び、「いつかは行きたい」とメジャー志向を明かしている。多くの外国人選手は1年でFAとなるが、球団幹部は「契約が切れた後に自由契約にするという付帯条項をつけていないため、保有権は球団にある」としており、移籍ならばポスティングということになる。

 [2010年1月4日7時24分

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