横浜三浦大輔投手(36)が、若手投手陣の奮起を求めてエースの座を返上する考えを示した。24日、横須賀市のベイスターズ球場で投手陣合同自主トレに参加。エース論を展開し「自分がエースでいる限り横浜は強くならない。エースとしての責任を果たすことは毎年考えているが、他の投手はそれでいいのかという問題もある」と、くすぶっている若手に奮起を促した。

 昨年は11勝、195回1/3を投げて、チームで唯一規定投球回をクリア。「先発を務める以上は最低限、規定投球回を投げないと。少なくてもチームで3、4人クリアできないと上位に食い込めない。規定に届かない投手は何が原因かを考えるべき」と厳しく指摘した。

 今季15勝すれば区切りの150勝に到達する。「シーズンの勝ち星、個人記録は引退したときに振り返ればいい。現役でいる間は個人的な数字よりもチームの優勝を優先すべき」と語気を強めた。今年は通算8回目の開幕投手が内定している。長くエースの称号を与えられてきた三浦だが、この日の発言は、若手台頭によるチームの活性化、自らのレベルアップを視野に入れたものだった。【山内崇章】

 [2010年1月25日9時40分

 紙面から]ソーシャルブックマーク