ソフトバンクが「爆走軍団」になる。井出竜也外野守備走塁コーチ(38)が26日、走塁面のチーム目標として「144盗塁」を掲げた。秋山監督からコーチ陣に部門別の目標設定が課されており「去年は(126盗塁で両リーグ通じて)トップだったけど、今年は試合数ぐらいはいきたい」とノルマを設定。64年(171盗塁)以来46年ぶりとなる150盗塁突破も射程に入れた。

 キーマンには長谷川と松田を指名した。「去年はムネ(川崎)とポン(本多)がほとんどだったけど、長谷川や松田とかも走ってくれれば」。今季は川崎がリーグ2位の44盗塁、本多が同3位の43盗塁をマーク。一方でシーズン中盤に両ひざと右かかとを痛めた長谷川は10盗塁、2度の骨折があった松田は1盗塁にとどまった。指名を伝え聞いた長谷川は「去年は痛い中で我慢してやっていた。足さえ大丈夫なら走れる自信がある」と鼻息を荒くした。

 井出コーチは確率のアップも課題に挙げた。「8割5分?

 そのぐらいいければね」。昨季の盗塁成功率は7割2分4厘で、日本ハムに次ぐリーグ2位にとどまった。盗塁死48も同ワースト2位。積極的な走塁の裏返しとはいえ、減らせるに越したことはない。

 走塁については通算303盗塁の秋山監督も「もっと高いレベルにしないといけない」と指摘している。キャンプでも重点課題として強化がなされる予定だ。走り勝つ野球を目指して、若鷹たちが突っ走る。

 [2010年1月27日12時0分

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