中日吉見一起投手(25)が27日、ガッツポーズ変更を宣言した。元エースで現ブレーブスの川上から“だめ出し”を受け、従来の控えめな動きから、体全体で闘志を発散する「ど派手ポーズ」を考案する。

 小さく「よしっ」とうなずくと、グラブをポンとたたく。これが昨季までのガッツポーズ。最多勝を獲得した右腕も感情表現は控えめだった。そこに川上は苦言を呈した。「(エースは)何か魅せるものがないとだめ。吉見のガッツポーズには注文をつけたい。もっと下(半身)を使って、体全体でやらないと」。中日で112勝を挙げた川上は、勝負どころで両足を踏ん張り、拳を地面すれすれから天に突き上げる派手なガッツポーズを披露。球場全体が盛り上がり、勝利につながることが多かった。

 沖縄北谷球場で川上の言葉を伝え聞いた吉見は「そうですか。今年はやりますよ。今、考えているところですから、楽しみにしていてください!」。キャンプ中は肉体を鍛えるとともに、鏡を見ながらの(?)イメージトレーニングも欠かせなくなる。【鈴木忠平】

 [2010年1月28日9時11分

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