日本ハム武田久投手(31)が、「守護神モード」でキャンプに臨む。29日、キャンプ地沖縄・名護への出発準備で、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷を訪れた。昨年のキャンプとは異なり、初めて「抑え投手」という立場でスタートする新シーズンだが「順調にきています。やることは変わらないしマイペースだけど、開幕が早い(3月20日開幕)ですからね」と、すでに本番に照準を合わせている。

 昨季はマイケルの抜けたストッパーという役目を果たし、55試合に登板して3勝0敗34セーブ、防御率1・20の好成績で最優秀救援投手に輝いた。4年連続50試合以上に登板している疲労を癒やすため、オフはゆっくりと調整を進めてきた。「まだ立ち投げだけ。1度もブルペンには入っていない」というが、キャンプインとともにペースを上げていくつもりでいる。

 契約更改の際「抑えでもう1年、やってみたい」と言い切った。2年連続最優秀救援のタイトルを獲得すれば、81、82年の江夏以来球団史上2人目の快挙。小さな守護神が、大きな目標に突き進む。【本間翼】

 [2010年1月30日10時29分

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