ヤクルト由規投手(20)が「怪物流」で仕上げる。2日、ブルペンで128球を投げ込み、前日1日の92球と合わせてチーム最多の220球だ。1月に米アリゾナで自主トレを行った際、レッドソックス松坂と食事。西武時代のキャンプでトータル2000球以上を投げ込んだことを聞いた。「長いイニングを投げられる体力をつけないといけない」と、早くも第1クールから、あこがれの先輩投手を超えるペースだ。

 速球主体でメジャーリーガーに立ち向かう松坂の投球スタイルが目標。「スピードには自信がある。ど真ん中のストレートで勝負できる投手になりたい」と言い切る。

 全体練習終了後には、西武雄星も行った、スローモーションの投球フォームで体の使い方を確認した。「抜けるボールも多いし、まだまだ納得はいきません」と課題はある。最速157キロを誇るチーム屈指の快速右腕が、貪欲(どんよく)にレベルアップに励む。【由本裕貴】

 [2010年2月3日8時20分

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