ロッテの新外国人、金泰均(キム・テギュン)内野手(27=ハンファ)が西武涌井撃ちに意欲を見せた。2日、沖縄・石垣市中央運動公園内の野球場で屋外初フリー。48スイング中柵越え1本を含むヒット性22本とまずまずの内容だった。“ロッテ1号”は、左投手から強風を切り裂いて左中間へ運ぶパワー満点の1発だった。「ホームラン?

 気づかなかった。遠くへ飛ばすことよりフォームのバランスを意識して打っているからね」と、結果より内容重視で黙々と打ち込んだ。

 1月30日にキャンプ地の石垣島入り後、夜は日本人投手を集めたDVDを見て研究している。「映像そのままじゃないと思うが、各投手の球種やフォームをチェックしている」と熱心に話した。中でも印象に残ったのが西武涌井だという。「日本の投手は落ちる球で勝負する人が多いが、涌井はスライダーやシンカーなど横に動くボールを使っていた」と警戒。3月20日の開幕カード西武戦(西武ドーム)でいきなり対戦する可能性が高く「涌井のイメージを持って練習していきたい」と、早くも照準を定めていた。【鳥谷越直子】

 [2010年2月3日9時23分

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