「ボムちゃん」の三塁、一塁併用が2日、正式決定した。ソフトバンクの新外国人、李■浩(イ・ボムホ)内野手(28=ハンファ)が練習後、秋山幸二監督(47)と会談。複数ポジション起用を伝えられた。

 韓国の大砲は、1月15日に来日する直前、韓国メディアに「一塁を守るようになれば韓国に戻ります」とまで決意をにじませたほど、打順より守備位置にこだわりを見せていた。この日も「(一塁は)ほとんどやったことがない」と心もとない返事に終始。それでも、今後は三塁だけでなく、一塁でノックを受けるメニューが組み込まれる方向だ。

 サードの守備には、少し不安が残る。シートノックでは、ハイペースで調整を進める松田の動きが目立っている。丁寧にさばく姿勢は見られるが、ステップを生かせないスローイングに首脳陣からメスが入った。

 全体練習後、湯上谷内野守備・走塁コーチとマン・ツー・マンで特守を敢行。同コーチは「特守というよりも確認と強化。足を使えていないので(肩を回しながら)ここだけに負担がかかる。足のステップを使っていこうと話した」と説明。足が止まってしまい、肩に過度の負担がかかれば故障の原因にもなるとあって、早期指導につながった。

 打撃でも、56スイング中、柵越え1本。「思ったより、うまくいかなかった」(李■浩)。ノックではフライ捕球のシーンで他の野手に譲るなど、遠慮がちな姿勢が見られただけに、周囲から救いの手も差し伸べられた。秋山監督からは直接会談の席で、マッサージや個人練習について遠慮なく申告してほしいとの助言も送られたという。韓国球界を代表するスラッガーの本領発揮は、もう少し時間がかかりそうだ。※■は木ヘンに凡

 [2010年2月3日11時19分

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