右ひじの違和感を訴えて春季キャンプを離脱した広島今井啓介投手(22)が23日、広島・廿日市市内の大野練習場でリハビリを開始した。塁間の距離でキャッチボールを100球行うなど、軽症の見通しだ。

 投球後は「思ったより投げられました」と話した。20日の練習試合巨人戦(サンマリンスタジアム)で投球中に同個所の違和感を訴えて緊急降板していた。広島に戻り、22日に広島市内の病院で受診。右ひじ靱帯(じんたい)に損傷はなく、負傷後初めてのスローイングにこぎつけた。

 今井は開幕ローテーション候補の一角だった。日南で報告を受けた大野ヘッド兼投手コーチも「投げられたのは良かった。ただ(負傷の原因となった)スライダーを投げるときに不安もあるだろうし、慎重にやっていかないといけない」と説明。今井自身は「まだ1カ月ありますから」と話しており、開幕に間に合わせる意気込みで回復を図る。

 [2010年2月24日11時2分

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