<楽天2−0横浜>◇6日◇長崎

 オープン戦2度目の先発となった楽天岩隈久志投手(28)は、横浜打線を5回まで無失点に抑えた。被安打3の内訳も詰まった内野安打1本、この日右翼に入ったリンデンの微妙な守備による2本と、打者に芯を食われた打球が1本もなかった。ゴロアウト10で無類の制球力も相変わらず。通算8イニング無失点となった。「点を取られていないのがちょっと…。気持ちのコントロールをしっかりしたい」とエースらしいぜいたくな悩みを口にした。

 肌寒い長崎の空も「全然大丈夫でした」と悠然としていた。練習からポケットに赤い手袋を忍ばせ指先をケア。入念に遠投を行いマウンドに立った。春先のKスタ宮城は冷え込む。環境への適応も周到にテストしていた。

 開幕戦の20日オリックス戦まで登板は残り1回。「100球くらい投げますけど、とにかく気の持ち方が大事」。敵は己にあり、とかぶとの緒を締めた。【宮下敬至】

 [2010年3月7日9時20分

 紙面から]ソーシャルブックマーク