打撃不振の中日トニ・ブランコ内野手(29)が15日、1時間半に渡って打撃修正を行った。千葉マリンでの全体練習。通常メニューに組まれていた30分間のティー打撃、フリー打撃を終えても、まだ納得できない。育成担当のデラロサと話し合い、打撃ケージの裏でティー打撃を開始した。上からたたく意識を徹底させるため、ボールを下に打ち付けること1時間。大粒の汗を流しながら休みなく続けた。ブランコは「今日はしっかり練習しないとね。ゴロを打つ感覚で上からたたいたんだ。調子が良くないから」と練習を振り返った。

 竜の大砲は深刻なスランプに陥っている。ここまでオープン戦打率は1割3分3厘(30打数4安打)。そのうち15三振と極端に三振が多い。14日の西武戦(西武ドーム)では5打数無安打、4三振だった。「神様を信じて練習をするだけさ。最後には神様が勝利をくれるはず。開幕には間に合うよ。ダイジョウブ」。開幕まで残り10日。復調を目指し、チーム浮沈の鍵を握る大砲は懸命だ。

 [2010年3月16日11時53分

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