<楽天6-10ソフトバンク>◇3日◇Kスタ宮城

 楽天はマーティー・ブラウン監督(47)の体を張った猛抗議も実らず、ソフトバンクに競り負けた。2回2死二、三塁の場面で、9番西村が左前打。中村紀に続いてリンデンも本塁突入しクロスプレーとなった。リンデンはブロックのすき間に巧みに右足を入れ、同点のホームインに見えた。だが捕手の背後からジャッジした栄村球審の判定はアウト。と同時にブラウン監督が三塁側ベンチを飛び出した。

 サングラスを外し「良く見ろ」と食い下がり、帽子をたたきつけ、激情したまま本塁ベースに土をかけた。楽天では自身初めてとなる、審判への侮辱行為で退場処分となった。「S・A・F・E。選手はみんな、ああいう時のためにずっと準備している。行かなくてはいけない場面」と説明した。指揮官不在の中攻撃陣は一時逆転するなど粘ったが、序盤の同点機を逸した痛恨のワンプレーだった。

 [2010年4月4日8時48分

 紙面から]ソーシャルブックマーク