<ロッテ11-0西武>◇11日◇千葉マリン
35歳のベテランらしい粘りの投球だった。ロッテ小野晋吾投手は西武に7四球を与えながら、被安打はわずか3。7回を無失点に抑え、2勝目を挙げた。無失点投球は、07年10月5日(楽天戦)以来、約2年6カ月ぶりだった。
1回。3四球で、いきなり2死満塁のピンチを迎えた。だが、慌てない。カウント2-2からボールになる低めのフォークでGG佐藤を空振り三振。5回も、安打と2四球で2死満塁としたが、ブラウンの胸元を強気の直球で攻め右飛に仕留めた。
7四球は丁寧さの裏返しでもあった。ボールを低めに集めた。ボール球も多く、球数も増えた。「意識しすぎてボールが先行してしまった。野手には申し訳なかった」と反省したが、3安打はすべて単打で長打は許さなかった。
今季から取り入れたサングラスも奏功した。晴天用、曇り用、ドーム用の3つがあり、この日は晴天用を使用。「日があたる日は見やすいし集中できる」と効果を実感。走者を出した際に、相手から目線を隠し、盗塁をさせない意図もあった。
チームの今季初の連敗を阻止し、2位西武、オリックスとのゲーム差を3に広げた。西村監督は「7回までよく投げてくれた。今日はどうしても勝たなければいけない試合だった」とベテランの快投にご満悦だった。これで2週連続日曜日の勝利。サンデー晋吾は今年も健在だ。【斎藤庸裕】
[2010年4月12日8時29分
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