巨人長嶋茂雄終身名誉監督(74)が15日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、2軍の大田泰示内野手(19)や中井大介内野手(20)を直接指導した。雨のため室内練習場で守備やフリー打撃を見守った。練習前には「頑張っていこう」と左手でガッツポーズをつくり、打撃では「よおーし、いいよ」と声を掛けながら、身ぶり手ぶりを交えて熱のこもった指導を行った。

 長嶋氏のジャイアンツ球場視察は、08年8月に北京五輪日本代表の直前合宿を激励に訪れたのが最後。2軍選手がほとんど接する機会のないミスターの“電撃訪問”に、岡崎2軍監督は「あそこまで指導していただけるとは思わなかった。大田には下半身を使って打つという基本を教えていただいた。このタイミングで基本に戻れてよかった。今後につなげていってほしい」と喜んだ。大田も「見てもらえるだけですごいこと。結果を出して恩返ししたい」と昇格への思いを強くした。

 [2010年4月16日9時0分

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