＜オリックス３－１１ソフトバンク＞◇４日◇京セラドーム大阪

　攻めんかい！

　オリックス岡田彰布監督（５２）が今季最大の６連敗を引き起こした先発山本にブチ切れた。１回１死から連打と四球で満塁。ストレートの四球で先制点を与えると、直後の松田にはど真ん中の球をスタンドインされる惨劇。よーいドンでコケては、指揮官も「終わったな」と笑うしかない。このひと言で始まった試合後の会見では山本を逃げ腰と厳しく糾弾した。

　岡田監督

　逃げとったら先発いかれへん。辛抱したよ。ここまで防御率７点くらいで。怖がってたら投げさせられへんわ。山本？

　外す、外す。これからは（先発の頭数は多く）いらんしな。同じことやっとる。

　プロ最短１回１／３降板で２軍降格を即決した山本には打者に向かっていく姿勢がほしかった。その“具体例”を２回途中から送り込んだ中継ぎ陣が示した。失点を重ねたものの厳しい内角攻めで、３死球。岡田監督は「逃げてばっかりで、当ててるわけやないけど、別に」と説明したが、満塁弾の松田には香月、小松で２個。８点差の８回に小松がオーティズにぶつけると、乱闘寸前のムード。両軍監督が本塁付近で審判団を挟んで険しくにらみ合った。報復行為が起きる可能性があるとして審判団も警告試合をコールするほど、シビアな攻撃的投球だった。

　京セラドーム大阪で今季初めて観客が３万人を超えたが、５回に１０点目を奪われたところで空席が目立つようになった。序盤で勝敗は決したとはいえ、今後の対戦とチームの泥沼脱出へ、しっかりと布石を打った。【押谷謙爾】

　［2010年5月5日11時44分

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