2軍の守護神がセットアッパーのテストを受ける。広島ドラフト3位ルーキーの武内久士投手(22=法大)が7日の阪神戦(甲子園)から1軍に昇格することが6日、分かった。4月14日にプロ初昇格を果たしたが、登板機会のないまま2軍に降格していた。

 首脳陣は「前は投げていなかったからね。1度、見てみたいものがあったから」と話す。ウエスタン・リーグでは10試合に登板して、9セーブ。防御率0・82と抜群の成績を収めていた。守護神の永川勝が故障で離脱し、救援陣は1人でも欲しい状況。それだけに、武内の適性チェックは重要な意味を持つ。

 4日の東都大学リーグで中大沢村が神宮大学生最速の157キロをマークしたが、武内も法大時代に153キロを計測。即戦力の剛腕も「速球主体の投球が持ち味だと思うので1軍でも思い切って速球を投げ込みたい」と話す。交流戦直前にチャンスが巡ってきた。

 [2010年5月7日10時23分

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