勝手にリベンジ宣言!?

 7日広島戦(甲子園)に先発する阪神ケーシー・フォッサム投手(32)が、打倒広島打線を胸に秘めた。初対戦となる相手のイメージは「ランナーを動かしてくる印象がある」。メジャー時代はヤンキースやレッドソックスなど長打力のあるチームとの対戦が印象深かったが、広島のようにスモールベースボールを掲げるチームも手ごわいと感じている。「左投手の利点をいかして、動くのを気をつけたい」と話した。

 燃える原因があった。5日の「こどもの日」、3人の子供の父であるフォッサムは、テレビゲーム・PSP(プレイステーションポータブル)の野球ゲームソフト「プロ野球スピリッツ2010」(コナミ)をプレゼントした。早速子どもたちが遊び始め、投手役として加わった。喜々としてプレー画面をのぞき込んで、がくぜんとした。ゲーム中の「フォッサム」はA~Gまでの7段階評価で球威「F」、コントロールは「D」に設定されていた。思わぬ低い評価にがっくりした。

 「来年のテレビゲームではいいピッチャーになれるようにがんばります」と話したが、たまったうっぷんを晴らすのは目の敵である広島。ゲームメーカーの低評価を覆すためにも、圧倒的な投球で立ちふさがるつもり。思わぬ所でモチベーションを駆り立てられた左腕が、ゲーム中ではなくまずは甲子園で勇姿を見せる。【鎌田真一郎】

 [2010年5月7日11時9分

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