「稲葉ジャンプ」はさせません。セ・リーグ首位の巨人は18日から札幌ドームで日本ハムとの2連戦。初戦の先発が予想されるのは、今季5勝負けなしの内海哲也投手(28)。17日、ジャイアンツ球場で遠征前の調整を終えたエースは「警戒するのは(稲葉)ジャンプですね」と、いたずらっぽく笑った。

 札幌ドームの名物の「稲葉ジャンプ」は、得点圏に走者を置いて稲葉が打席に入ったときに起きる。ファンが自発的に跳びはね、その振動は震度3に相当するとされる。稲葉にとっては心強いが、慣れないセ・リーグの投手にとっては厄介だ。内海は言う。「チャンスを作らせないように、1人1人慎重に抑えていきたい」。09年の日本シリーズで4打数3安打と打たれた稲葉の前の打者を抑える作戦だ。

 札幌ドームの日本ハム戦は、09年の日本シリーズ第2戦で経験した。3回2死から稲葉にソロ本塁打を浴びてリズムが狂い、5連打を浴びて3回途中4失点でKOされた。マウンドが硬く、自ら「相性はよくない」と認める。だが、同じ失敗は繰り返さない。交流戦の得点圏打率6割の稲葉を中心とする日本ハム打線を封じ、歓喜のジャンプを狙う。【佐竹実】

 [2010年5月18日9時1分

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