日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)が27日、臨時コーチに変身した。北陸遠征のチームを離れ、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で軽めの調整を行い、ブルペン投球をしていた4年目ダース・ローマシュ匡投手(21)に助言。「ちょっとアドバイスしただけです」と控えめだったが、身ぶり手ぶりの熱血指導だった。

 室内練習場で自らの調整メニューを終わらせたダルビッシュは、ブルペン入りした後輩のもとへ、歩み寄った。1月に宮崎で行った合同自主トレでも一緒に汗を流したダースに、投球フォームの悪い点を指摘。数分間のレクチャーだったが、最後は打席近くで球質までチェックした。

 ダースは「左腕の使い方など体の動きを教えてもらいました。最強ですよね、人のことまで分かっちゃうんですから」と感激していた。29日阪神戦(札幌ドーム)で先発濃厚なダルビッシュは、兼任コーチ役までこなし、2日間の鎌ケ谷調整を打ち上げた。

 [2010年5月28日10時50分

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