日本ハム梨田昌孝監督(56)が、現実的な今季目標へとシフトチェンジして、巻き返しへの再スタートを誓った。阪神戦で痛恨の連敗を喫して一夜明けた5月31日、札幌市内の北大病院を訪問。交流戦は7勝4敗と好調だが、リーグ最下位の現状を分析。連覇を目指して開幕したが「最低でもクライマックスシリーズ」とまずはAクラス死守が、絶対命題と力説した。

 病と闘う少年少女と触れ合う4年連続4回目の恒例行事に参加し、決意を新たにした。「もう少しいい成績で、みなさんと会いたかった。(借金8を)いずれ全部返済したい」。同席したダルビッシュ有投手(23)と小谷野栄一内野手(29)、糸井嘉男外野手(28)らも神妙に聞き入った。1日からの広島2連戦から出直しを期し、再加速を目指す。「連覇?

 今は一番下だから、すぐにそんなことが言えるわけがない」と、どこまでも足元を見つめていた。

 [2010年6月1日11時6分

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