阪神に衝撃が走った。下柳剛投手(42)が14日、自身の公式ブログで6月4日に結婚したことを発表した。相手は20歳代の一般女性で、名前や年齢など詳細は非公表。プロ20年間、独身を貫いてきたベテラン左腕が、ついに生涯の伴侶を得た。交流戦明けで休日だったこの日午後。ブログに次のようなメッセージが掲載された。「私ごとですが、この度、6月4日に入籍致しました。シーズン中で大変申し訳ございませんが、ファンの皆様に報告させて頂きたく、メッセージで更新させて頂きます」。

 普段のぶっきらぼうな口調とは裏腹に、丁寧なコメントで幸せぶりを表現した。6月4日と言えば、甲子園でオリックス戦に先発し、先制打&7回0封で史上9人目の42歳勝利を挙げた当日。それまで1カ月半白星なく苦闘したが、節目の勝利が大きな決断を後押ししたのかもしれない。

 沼沢球団本部長も「おめでとう!

 でも最初聞いた時はビックリが先だった」と驚きを隠せなかった。プロ20年目、42歳での結婚は球団史上最高齢で、日本球界史上最年長ゴールインかもしれない。結婚日からは、危なげない投球で2戦2勝。「新しい家族が増え、今後、一層野球人生に精進してまいります」と決意も新たにした。これまで不似合いだった「家族」の言葉が、何より大きな力になりそうだ。

 [2010年6月15日8時51分

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