首痛などでリハビリ中のソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が17日、守備練習を再開する。16日、雁の巣球場で下半身中心のトレーニングを行い「明日(17日)ノックを受ける」と明言した。「ノックはいつでも受けられる状態だった」とも話したが、7月中の戦列復帰へ大きく前進する。

 実戦復帰を想定し、いよいよプレーに関する動作に入る。スパイクを履くのも、ノックを受けるのも、1日以来。「今まではスパイクを履いていなかった。スパイクを履いて、少しずつ準備をする。戻ったときに、他のところでケガしてはいけないから」(小久保)。トレーニング内容も徐々に濃くなり、この日は今月5日に練習再開以降、最長となる4時間のメニューに汗を流した。キャッチボールも30メートル以上の距離を強めに行った。「(体の)左の筋力がまだ弱い。右に比べてだけど」とは語るが、回復の道を歩んでいるのは間違いない。

 順調にいけば、シーズン前半戦(球宴が7月23、24日)の復帰も現実味を帯びてくるが、小久保自身は、いたって慎重。「球宴前復帰?

 まだ、フリー打撃をするまでは正直分からん。バットを振り出して、初めてメドが立つ」。背番号9の視線が、1軍復帰に向かい始めたのは確かだ。

 [2010年6月17日10時38分

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