首痛による影響で2軍調整中のソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が、10日ロッテ戦(福岡ヤフードーム)で1軍復帰することになった。3日、オリックス戦前に小久保が本拠地を訪れ、秋山幸二監督(48)に経過報告。今後のスケジュールも確認した結果、2軍戦3試合に出場して問題なければ、次回本拠カードでの1軍昇格が内定した。

 準備は整った。6月29日からフリー打撃を始め、小久保は「練習では思い切り、振れている。あとは試合に出て行けるか、というところ」と言う。筋力が落ちていた左胸と左腕の後ろ側にも「筋肉が固くなってきたからね」(小久保)。経過はいたって良好だ。6日ウエスタン・リーグのオリックス戦(雁の巣)で実戦復帰し、試合勘を戻しての万全復帰となる。

 小久保シフトも敷かれた。この日、チームは堂上の出場選手登録を抹消。捕手2人態勢をとった。秋山監督は「小久保が帰ってくれば、他(のポジション)では減らすところがないから、捕手を2枚にした」と説明。吉川輝が昇格したことで14人となった投手陣を、小久保復帰と同時に1枠減らす格好だ。

 報告を受けた秋山監督は「(症状は)全然大丈夫だってよ」と話した。主将の戦線復帰は、何よりも首位西武追撃の起爆剤となるに違いない。バットと守備だけでなく、ナインの精神的支柱になる。6月2日に戦列を離れて1カ月。背番号9が、いよいよ1軍復帰への秒読み段階に入った。

 [2010年7月4日11時41分

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