阪神真弓明信監督(57)が13日のヤクルト戦後、中継ぎ陣の再編に着手した。この日も打ち込まれた渡辺亮投手(28)の2軍降格を決め、14日から経験豊富な12年目福原忍投手(33)を再昇格させることが分かった。夏のロードは2勝7敗。45試合登板で開幕からフル回転してきた右腕に、今季初の再調整を命じ難局打開をはかる。

 渡辺は2点ビハインドの6回1死一、三塁のピンチに3番手で登板。だが田中に3ランを浴びるなど、1回2/3を3安打3四球3失点と精彩を欠き、試合の体勢を決めてしまった。真弓監督は「一生懸命抑えようと思ってるんだろうけど…。抑えるところをしっかり抑えないと、大量点になってしまう」と入れ替えを即断した。

 ここへきて中継ぎ陣の不調が目立つようになってきた。ようやく打線が調子を取り戻し始めたが、失点を重ねていては逆転もままならない。「(あとはムダな失点を与えないなど)我慢するところを我慢して…」と真弓監督。ベテラン右腕には、流れを呼ぶ投球が期待される。

 [2010年8月14日11時8分

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