<オリックス12-5ソフトバンク>◇4日◇スカイマーク

 オリックスが4時間半をかけて猛暑のデーゲームを制した。神戸市内の最高気温は35度。熱中症で観客20人が救護室に運び込まれ、2人が救急車で搬送されるほど過酷な条件だった。

 水分をこまめに摂取し、ベンチでは氷水に漬けたタオルで後頭部を冷やしながらの死闘。互いに先発投手が崩れた点取り合戦は5-5の5回、大引啓次内野手(26)の猛打賞となる適時打で勝ち越した。ところがそのヒーローは四球を選んだ6回終了後、ソフトバンク山崎に続いて暑さで体調不良を訴えダウン。岡田彰布監督(52)は「熱中症ちゃうか。病院で点滴したらしい。明日は無理とちゃうか」。大引は運ばれた神戸市内の病院で熱中症と診断され、点滴治療を受けた。

 小林チーフコーチが「全員が気分悪いと言ってた」と振り返った試合。早く終わらせたかった?

 カブレラの2打席連続2ランなど5打点の活躍もあり、毎回安打で2試合連続の2ケタ得点で押し切った。4時間超えはここ6試合未勝利だったが、文字通り命がけで連勝。CS圏に3・5ゲーム差と希望をつないだ。5日はさらに1時間早い、午後1時開始。混パ生き残りを決めるサバイバルレースになりそうだ。

 [2010年9月5日10時54分

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