阪神のクレイグ・ブラゼル内野手(30)に突貫工事が施された。甲子園球場の全体練習で、和田打撃コーチが手取り足取りの打撃指導。フリー打撃を終えると、打撃ケージ横でノックバットを手にロングティーを繰り返した。「最近は始動が遅いから、うまくタイミングが取れていなかった。始動が遅いとパワーポジションを作れない」。和田コーチが矯正ポイントを指摘した。ブラゼルはここ数試合、、球を追い掛けすぎてボールに手を出す場面が目立ち、打率も3割を切った。5試合連続ノーアーチと足踏みしている間に巨人ラミレスに追い抜かれた。5番ブラゼルの打棒復活がない限りは、5年ぶりの覇権奪回も遠のくだけに、和田コーチが手をさしのべた。

 ロングティー後には真弓監督からも声を掛けられた。工事を終えたブラ砲は「(真弓監督に)リラックスして楽しんで打とうと言われた。そうすれば問題ないと思う」と、吹っ切れた表情だった。

 [2010年9月28日11時31分

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