今季、国内フリーエージェント(FA)権を取得したオリックス後藤光尊内野手(32)が10日、スカイマークスタジアムで球団側と初交渉に臨んだ。しかし、交渉はたったの5分で終了。条件面で開きがあった可能性が高そうだ。

 後藤は「今日のところは結論は出ていません」と語った。交渉の中身についてはすべて「内緒」。その表情から満足感はうかがえなかった。交渉にあたった村山球団本部長も「内容は言えない」と口をつぐんだが、複数年契約などの条件を提示したとみられる。

 「核になる選手だから大いに期待していると、こちらの熱い思いを伝えた。これからも残ってもらうような形で話をしていく」と同本部長。第2回交渉は近日中に設定されるが、最初に最高の条件を提示する球団方針により、これ以上の上積みは難しい。「あらゆる可能性を考えている段階」と移籍も視野に入れるチームキャプテンの引き留めは難航しそうだ。

 [2010年10月11日10時59分

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