「下克上」には負けん!

 お立ち台パフォーマンス「やりましたー!」でファンの心をつかんだ中日小田幸平捕手(33)がロッテとの“キャッチフレーズ対決”に闘志を燃やした。

 チームが全体練習を再開した25日、ナゴヤドームでフリー打撃などを行った小田は、日本シリーズへ気持ちを切り替えていた。巨人に引導を渡したCSファイナルステージ第4戦では先発山本昌を好リードし、2点タイムリーを放つなど大活躍。CS優勝セレモニー後には「やりましたー!」と絶叫し、満員のファンを沸かせた。グラウンド内外で貴重な働きのムードメーカーはロッテとの場外戦でも1歩も引かない構えだ。

 「ロッテが下克上って言っている?

 でも、向こうはTシャツも出ていないし、こっちは完全に名古屋では定着しているからね」

 パ・リーグ3位ロッテは「史上最大の下克上」を合言葉にソフトバンクを倒してシリーズ進出を決めた。だが、小田に言わせれば年季が違うというわけだ。

 「全国中継がないのは正直、残念だね」。ファン拡大の思いが強い小田は一部試合で全国放送がないと報道されたことに表情を曇らせた。ただ、日本シリーズで勝利し「やりましたー!」を披露すれば、全国区になること間違いなし。流行語大賞も見えてくる?

 

 [2010年10月26日11時37分

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