5年ぶりにプロ野球日本一に輝いたロッテ西村徳文監督(50)が、13日の日韓クラブチャンピオンシップ(東京ドーム)でのガチンコ勝負を宣言した。日本シリーズ制覇から一夜明けた8日、名古屋市内のホテルで「12球団の代表として戦うわけですから。やるからには負けたくない」と話した。シリーズ史上最長の5時間43分を戦って延長15回で引き分けた第6戦など中日との激闘を制した余韻に浸りつつ、韓国のSKとの決戦に目を向けた。

 宿舎の名古屋市内のホテルで西村監督は穏やかな表情を浮かべた。「緊張感の中でずっとやっていたので、今はホッとしています」。前夜はテレビ出演などが続き、睡眠はほとんどとれていないという。「実感というよりも、ホッとしています。すごい緊張感だったので、今日、明日はのんびりさせてもらいます」。午後には新幹線で帰京し、自宅に戻って休養した。

 だが、そう長く余韻に浸るつもりはない。10日からは「やるからには負けたくない」と明言する日韓クラブチャンピオンシップに向けて、千葉マリンで全体練習を再開する予定だ。

 韓国SKの金星根監督は05、06年に在籍した李承■の担当コーチとしてロッテに在籍したことがある。「金さんがどういう野球をするのか、楽しみです」と、かつての同僚との対決を心待ちにした。

 金泰均が韓国代表として広州アジア大会に出場するために欠場。マーフィーとペンは9日に米国に帰国する。疲労が蓄積している成瀬や渡辺俊の先発は厳しい状況で、主力を欠いたまま臨む可能性もあるが「12球団の代表として戦うわけですから。ぶざまな試合はできない。(メンバーは)今日、明日、頭の中で整理して選手に伝えます」と気持ちを新たにした。日本シリーズの覇者として、日韓決戦を真剣モードで勝ち取りにいく。【斎藤庸裕】※■は火ヘンに華

 [2010年11月9日8時42分

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