リーグV奪回を目指す日本ハムが、来季の新外国人として米大リーグ、カブスのマイカ・ホフパワー内野手(30)の獲得に乗り出していることが16日、分かった。球団幹部は「(候補は)1人に絞っています。順調にいけば(発表は)月内か、もう少し早いかもしれない」と、交渉が最終段階に入っていることを認めた。その視線の先にいるのは、190センチの長身で、メジャー経験豊富な左打ちの内野手ホフパワーだった。

 米ラマー大時代に数々の打撃記録を打ち立て、02年のドラフトでカブスに入団。メジャー初昇格を果たして33試合に出場した08年には、3Aで打率3割6分2厘、25本塁打、100打点をマークし、チームのマイナーリーグプレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。

 昨年3月には、WBC日本代表との練習試合にも出場し、ソフトバンク杉内から左翼へ二塁打も放っている。同年はメジャーに定着して105試合に出場。同じ左打者の福留ともレギュラーを争い、打率2割3分9厘、10本塁打、35打点の成績を残した。今季は24試合の出場にとどまったが、球団はパンチ力のある打撃を高く評価している。

 内野手登録だが、一塁のほかに左翼、右翼も守れ、起用法は幅広い。中田、陽ら若手野手の台頭や育成の方針もあり、今季は純国産打線で戦ったため、外国人野手の獲得は昨年のヒメネス以来2年ぶりになる。「つなぎの打線」と呼ばれ、16本塁打で打点王(109点)を獲得した4番の小谷野を筆頭に、安打を積み重ねて得点を重ねるのが今季までの日本ハム打線の特徴だった。そこに、メジャーでも実績を残したパワーヒッターが加われば、打線に厚みが加わる。合意は目前で、近日中に正式発表される見込みだ。

 [2010年11月17日7時39分

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