遼くんスタイルで肉体開拓だ!

 阪神桧山進次郎外野手(41)がプロ20年目の“成長”を目指す。「今までやっていないようなことをいろいろして、自分の中でまだ眠っているものを呼び覚ましたい」と語った。

 先日は来季の中堅ポジションについて「(若手が)もたもたするならオレが取る」と飽くなき姿勢を示したばかり。言葉通り、自分の能力を代打稼業に限定するつもりはなかった。「やってみて、これは不器用だなというものがあればそれを器用にしてみたりとかね。左で投げてみるとか」。

 すでに昨年はゴルフで普段と逆の左打ちを試みた。スローイングにも応用して、新しい自分を探す。ゴルファー石川遼も今季途中、腰痛対策で体のバランスを整えるため左打ちで練習した。「体をバランスよく整えたい」という桧山の考え方と合致する。自主トレには野球以外のスポーツも取り入れ、普段使わない筋肉や脳に刺激を与える。

 「自分では運動神経はいいと思っているけど、違う動きをすることで違う形で向上していくかもしれない。いろいろなアスリートから話を聞くのも大事」。

 広い交友関係を生かし、他競技のアイデアも取り入れ、20年目の進化を図っていく。【柏原誠】

 [2010年12月3日11時47分

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