韓国向けPR大使の誕生だ。オリックスは2日、巨人を戦力外となった李承■内野手(34)の獲得を発表した。村山良雄球団本部長(64)は「実績は申し分なく久々にパ・リーグに戻ってフルにやってくれるはず」と、日本球界通算144本塁打のパワーは十分通用すると判断。加えて「関西は韓国の方も多くいるので、喜んでもらえる」と、新規ファン掘り起こしにも期待を寄せた。

 球団ブランドを一新し、関西の球団として再出発しする来季は「大阪元年」とも表現される。そこで迎え入れたアジアの大砲。村山本部長は「韓国を代表する選手でファンも多い」と、今月中にも韓国で韓国マスコミ向けの入団会見を開くよう調整中だ。もちろんそこでもオリックスをPRし、来場を呼びかける。

 背番号3に期待の大きさが込められた一方、来季年俸は巨人時代の4分の1となる1億5000万円プラス出来高払い。1年契約で2年目の契約は球団に選択権があるという条件だ。「ここ数年は思うような成績が残せず、期待に応えることができませんでした。心機一転、新しい環境で自分本来の姿をお見せしたい」。球団広報を通したコメントで復活にかける思いをつづった李がオリックスに韓流ブームを起こすかもしれない。【押谷謙爾】※■は火へんに華

 [2010年12月3日12時36分

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