契約更改交渉が難航しているソフトバンクのエース左腕、杉内俊哉投手(30)が14日、練習のために訪れた福岡ヤフードームで「年内決着」の可能性を示した。25日に予定される第2回交渉に笠井和彦オーナー代行が出席することになり「いいと思う。そっちの方が話も進むでしょう。越年?

 それは次の交渉次第」と態度を軟化させた。

 杉内は10日の第1回交渉で、提示が5000万円増の3億5000万円にとどまったことに加え、小林至取締役が交渉に録音機を持ち込んだことや、球団側が査定基準を変えようとしていることに反発。この日も「金額より態度の部分が大きい」と、怒りの要因が球団側の姿勢であることを強調した。

 杉内は「僕もテープレコーダーを持ってこようかな」と話すなど、依然球団に不信感を抱いている。それでも球団側が歩み寄ったことで、越年が避けられる可能性が出てきた。

 [2010年12月15日11時59分

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