楽天の「AKB(Akinori

 Kazuo

 Brothers)」こと松井稼頭央(35)岩村明憲(31)両内野手が17日、打撃について熱い意見交換を行った。都内での合同自主トレ。守備練習を終えた後、時間がたつのも忘れ、1時間近く、トス打撃と軸足の使い方についての話し合いを繰り返した。

 きっかけは岩村の師匠の中西太氏が都内の練習場を訪れた14日の合同トレ。同氏から打撃理論について聞いた松井が、この日もその感覚をつかもうとスイングに没頭した。合間に岩村が「軸足を回転させる意識ではなく、すり足で投手方向へぶつける感覚です。オレは両足の太ももでキンタマをつぶすくらいぶつけるように教わりました」と中西理論について説明した。

 松井は大リーグ移籍後、特に左打席で、軸足が浮き、体が流れてしまう「走り打ち」の悪癖があった。それがこの日は「ずっとこれがやりたかった。打球の質も違ってきた?

 続けていきたいね」と納得の打撃を見つけ始めた様子。

 忙しい2人のため、合同トレもこれが最後の可能性が高いが、岩村は「稼頭央さんは優しいから、ああいう耳を持って対応してくれる。慕われる理由が分かります」と、内容の濃い最後の合同トレを振り返った。【千葉修宏】

 [2010年12月18日9時2分

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