阪神城島健司捕手(34)の、開幕戦出場計画のアウトラインが見えてきた。球団幹部が23日、来年2月1日のキャンプに参加させることを明言。手術した左ひざの状態を判断し、同1月下旬のコーチ会議で1軍の沖縄・宜野座か、2軍安芸スタートかを見極めることになった。その後も、3・25ヤクルト戦出場を目指す城島の意向を尊重する形で、全面バックアップ態勢がとられる。

 3・25開幕を目指す城島の意向を尊重し、球団が支援態勢を整える。地元九州で懸命のリハビリを続ける正捕手の復帰へのアウトラインが見えてきた。球団幹部が、こう明かした。

 「状態はいいようだ。当初の予定より1週間くらい早く進んでいる。『早いんじゃないか?』と聞くと『大丈夫ですよ。開幕、いけますよ』と言ったらしい」

 <1>2月1日のキャンプスタート

 城島は真弓監督から海外での単独トレーニングも含め自由特権を与えられていた。ただ順調な回復ぶりから2・1はチームメートとキャンプインする。

 <2>故郷発進

 城島は来年1月9日に故郷佐世保で自主トレを開始する。「城島軍団」に入る秋山、野原将、藤川俊らとは別メニュー調整となるが、例年通りに故郷で第1歩を踏み出す。

 <3>リハビリ最優先

 来年2月のキャンプは沖縄・宜野座か安芸の二者択一。きめ細かなチェックができるベスト環境を探していく。

 焦点は左ひざの回復状況だ。キャンプ地決定は1月下旬のコーチ会議で決定される。球団幹部は「野球ができるかどうか。それがひとつの基準になる。投げたり、打ったりができるかどうか。基本的にリハビリ組は安芸だが、本人の考えも大事だろう」と話した。

 11月9日の手術時、実戦復帰は5月中旬の見立てだった。ただ城島はリハビリについて「来年の開幕、来シーズンにいいプレーができるための準備だと思っています」と話している。

 真弓監督は、オープン戦でベスト布陣を組む3月16日ロッテ戦(千葉マリン)をめどに、開幕戦起用の可否を判断する方針だ。楽天からFA加入した藤井もいるが、城島が驚異的な回復を見せれば、何が何でも出場を回避させるものでもない。あくまで開幕を目指す本人の希望を尊重する形で、球団もバックアップする。

 [2010年12月24日11時43分

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