日本ハム金子誠内野手(35)が若手へ奮起を促した。9日、山梨県内で自主トレを公開。昨年は右ふくらはぎ肉離れで後半戦を棒に振ったが、遊撃の定位置を奪う若手が出てこなかった現状を振り返り「いっぱいけがをして、チャンスを与えてるのに」と嘆いた。

 離脱中、若手では今浪、高口らが出場したが、ベテランの目は厳しかった。「身体能力や技術だけじゃダメ。野球を知らなくちゃいけない。守りが大事なチームなんだから。課題を与えられるのではなく、見つけなければ」と、自分で考えることを求めた。

 「早く抜いてください」と、自らの存在を脅かす若手の登場を待ってはいるが、簡単にレギュラーを明け渡すつもりはない。この日は早朝7時から約4時間、汗を流した。「今は体を準備している。やり過ぎるとパンクするし、やらないと退化していく」。内野の要として、今年もチームの勝利に貢献するつもりだ。

 [2011年1月10日10時56分

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