オリックスの新人5選手が10日、神戸市西区の合宿所「青濤館(せいとうかん)」に入寮した。ドラフト5位の深江真登外野手(23=明石レッドソルジャーズ)は、なんと岡田監督のアニメ画がラベルになった幻の?

 芋焼酎を持参。「1軍に上がったら飲もうと思っています。早めに開けたいですね」。来るべき日に備えた祝い酒。部屋には新人では異例の天然水サーバーまで持ち込み、水割りを楽しむ環境も整え、1軍デビューへ気合たっぷりだ。

 あとはグラウンドで結果を出すのみ。「足の速さがセールスポイントです」。全国的には無名ながら遠投110メートルの強肩で、50メートルは5秒6の俊足。昨年はリーグ2位の打率3割3分5厘、5位の25盗塁をマークした。関西独立リーグからは初のドラフト指名。11日からの新人合同自主トレに向け「まだ寒い時期なのでまずはけがをしないように」と、はやる心を抑えるように言った。

 深江が姫路市内の居酒屋からプレゼントされた芋焼酎の名前は「球道一筋」。岡田監督が阪神で05年にリーグ優勝した翌年に発売されたもので、師と慕う故村山実氏の座右の銘から名付けられた。ラベルの指揮官は優しく笑っているが、実物の表情を変えるのは深江のアピール次第だ。【押谷謙爾】

 [2011年1月11日11時11分

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