打線の中軸として期待される日本ハムの新外国人マイカ・ホフパワー内野手(31)に、“主砲特権”が与えられる。梨田監督は「ホフパワーには(シーズン中)バントも右打ちも(サインは)ないと思う」と話した。「つなぎの打線」と呼ばれ、4番小谷野でも送りバントをしてきた日本ハム打線の中では、異例の待遇だ。

 6日から加わったケース打撃練習。無死二塁を想定した状況で打席に入ったホフパワーは、進塁打のサインで右中間への柵越えを放った。通常、打球を打ち上げることはよくないが、右方向へ、しかもオーバーフェンスとなれば話は別。“来日初アーチ”に「走者を本塁に返すことを考えていたら、結果的に本塁打になった」と振り返った。

 特権は与えられたが、そこはコミュニケーションのために日本語を勉強し、どんな和食でも必ず挑戦して口に入れる勤勉助っ人。「自分は引っ張る打者ではないし、中堅方向を中心に打ち返していきたい」と、たとえサインが出なくても、状況に応じて役割をこなすつもりでいる。

 [2011年2月7日10時32分

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